【アニメーター絵本】大橋学『一年生のかんがえるさんすう 一年生の学級文庫10』

最近、出崎統監督作品をよく観返してます。自分は『宝島』が好きで、1~2年に1度は最終回まで通して観るのですが、OPとEDは毎回飛ばさずに見入ってしまいます。

担当したのは大橋学さん。東映出身ながらアート志向の強い作家で、1972年以降は主に出崎作品などマッドハウス参加アニメで活躍されました。鉄腕アトムの時代からキャリアを持つベテランです。

大橋さんは残念ながら2022年に亡くなってしまいました。生前からTwitterやトークイベントを中心に自身の制作物を精力的に解説紹介していらっしゃり、アニメ参加パートや出版物などがHPでリスト化されています。

マッド参加の年に刊行された『一年生のかんがえるさんすう』も、大橋学さんのHPで書名が出ていました。

https://www.maocloud.net/profile-1

『一年生のかんがえるさんすう 一年生の学級文庫10』

監修:浜田廣介・中野好夫・海後宗臣

指導:内海庄三

絵:大橋学

出版社:集英社

刊行年:1972年

解説を除く184ページのどこをめくっても、描き下ろしのペン画が掲載されている豪華なイラスト集の様相。

動物の種類も多く、それぞれの表情に付け方も可愛らしくてとてもユニークです。

浅草橋や原宿の個展でご本人とお話したことがありますが、ひょうひょうとした仙人のような印象と、人間臭さが綯い交ぜになった不思議な魅力のある人でした。この絵本について制作話などをお聞きしたら何とお答え頂けたかなと、読み返してはぼんやり考えてしまいます。

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